オッズから読み解く侍ジャパンのWBC勝ち上がり予想
野球世界一決定戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」が3月8日に開幕する。世界を股にかけた約2週間の一大決戦が、いよいよ火ぶたを切る。ここではWBCの日本代表・侍ジャパンに関するオッズを紹介する。
※オッズは『遊雅堂』より。
WBC 2023 日本の最終順位オッズ
優勝 3.50
準優勝 2.50
準決勝に進出 2.87
準々決勝に進出 8.00
予選落ち 34.00
WBC 2023 1次ラウンド プールB 日本の勝利数オッズ
4勝 1.40
3勝 2.50
2勝 15.00
1勝 26.00
0勝 51.00
WBC 2023 優勝オッズ トップ10
ドミニカ共和国 3.00
アメリカ 3.50
日本 3.50
プエルトリコ 11.00
ベネズエラ 11.00
韓国 13.00
キューバ 21.00
メキシコ 26.00
オランダ 51.00
チャイニーズ・タイペイ 51.00
※オッズは全て2月27日時点のもの。
■1次ラウンド展望
プールBの日本は、中国、韓国代表、チェコ共和国代表、オーストラリア代表と対戦する。日本の勝利数のオッズは4勝全勝が1.40で、3勝が2.50。2勝は15.00で、ガクンと落ちる。このことから、日本に土を付ける可能性のあるチームが1つあると見られていることが分かる。この1チームとは、韓国だろう。
“主砲”と目されていたチェ・ジマン(ピッツバーグ・パイレーツ)は負傷により離脱したものの、キム・ハソン(サンディエゴ・パドレス)とトミー・エドマン(セントルイス・カージナルス )は健在。総合力では日本の方が上かもしれないが、1試合に限れば、どちらが勝ってもおかしくない。WBCにおける日韓戦の成績は4勝4敗と互角。
■準々決勝ラウンド展望
韓国に負けた場合でも、1次ラウンド2位までが準々決勝に進出するため、日本が1次ラウンド敗退する確率は極めて低い。そのことは予選落ちのオッズが34.00であることからも分かる。
東京ドームで行われる準々決勝で、日本は1次ラウンドの成績に関わらず、16日19時からプールA(チャイニーズ・タイペイ開催)の突破チームと対戦する。対戦相手は優勝オッズ21.00のキューバ代表か、同51.00で並ぶチャイニーズ・タイペイ代表、もしくはオランダ代表になる。
キューバは、日本が優勝した第1回大会のファイナリストで、オランダは直近2大会の成績が日本と同じベスト4。チャイニーズ・タイペイはWBSC(世界野球ソフトボール連盟)世界ランキングで日本に次ぐ2位となっている。いずれも、あなどれない相手であることは間違いない。
1試合決着。どんな常勝軍団でも先発が誤算、中継ぎが崩れる、打線がタイムリー欠乏症になるという事態は想定できるため、日本の敗退も十分にありえる。とはいえ日本の最終結果予想を見ると、優勝が3.50に対して、準々決勝敗退が8.00。ホームアドバンテージを加味すれば、日本が決勝ラウンドに進むと考えるのが“順当”だ。
■決勝ラウンド
決勝ラウンドは19日から、マイアミ・マーリンズの本拠地、ローンデポ・パーク(アメリカ合衆国フロリダ州)で行われる。日本との時差は14時間。移動による不利を考慮し、同会場の準々決勝ラウンドは17日、18日開催となっているが、ここから日本は“アウェイ”となる。
対戦相手は予想オッズ3.00で優勝候補筆頭のドミニカ共和国代表、もしくは日本と同率3.00の米国代表のいずれか。予想オッズを読み解くと、準決勝で米国と対戦して勝利を収めるも、決勝でドミニカ共和国に敗れて準優勝というシナリオになるが、予想オッズは僅差。この3チームが優勝候補筆頭と見て間違いなさそうだ。