サッカー日本代表が再始動!カタールW杯活躍の攻撃陣とフレッシュな守備陣で古豪・ウルグアイに挑む
昨年末に行われたFIFAワールドカップカタール2022で世界を驚かせたSAMURAI BLUEが、いよいよ再始動する。“新たな景色”を見るための第一歩、2023年の初戦、キリンチャレンジカップ2023・ウルグアイ代表戦が国立競技場(東京都新宿区)で3月24日、19時30分にキックオフを迎える。チケットは完売。観客にとってはカタールW杯の“凱旋試合”という意味合いが強いかもしれない。しかし、11月からは2026年の北米(カナダ・メキシコ・アメリカ合衆国)W杯アジア2次予選がスタート。森保一監督は“新たな景色”に向け、新たなメンバーを招集している。
古豪ウルグアイ、中心選手はモドリッチの後継者
まず、対戦相手のウルグアイを紹介する。W杯優勝2回。ただし自国開催の第1回(1930年)と、決勝でブラジル代表を破った“マラカナンの悲劇”で知られる第4回ブラジル大会(1950年)のため、しばしば“古豪”と表現される。ただし、それは言葉のあやに過ぎない。南米最強を決定するCONMEBOLコパアメリカでは、アルゼンチン代表と並ぶ最多15度の優勝。2010年の南アフリカW杯ではベスト4進出を果たしたほか、のちにセレッソ大阪へ加入するディエゴ・フォルランが大会得点王に輝いている。
ただし今回の来日メンバーを見ると、やや物足りなさを感じるかもしれない。まず監督が決まっていないため、U-20代表を率いるマルセロ・ブロリ氏が、暫定的に指揮。最も有名なストライカー、ベテランのルイス・スアレスは選外で、FWエディソン・カバーニ、DFホセ・マリア・ヒメネス、DFディエゴ・ゴディン、GKフェルナンド・ムスレラ(ガラタサライ/トルコ)の4選手は、カタールW杯における審判に対する抗議が原因で出場停止となっている。加えてリバプールFWダルウィン・ヌニェス、バルセロナDFロナルド・アラウホといった、欧州トップリーグで活躍する選手が負傷により辞退。今回の日本・韓国遠征(韓国とは28日に対戦)は、来年開催のコパアメリカに向けた新戦力発掘が主な目的となりそうだ。
そうした中で、最も輝きを放つ存在が、レアル・マドリーMFフェデリコ・バルベルデだ。R・マドリーでは、クロアチア代表ルカ・モドリッチの後継者の1人と目されており、中盤の底からゲームを組み立てるだけでなく、高いシュート精度、決定力を誇っている。
ディフェンスラインはフラッシュな顔ぶれに
FIFAランキング16位に挑む同20位の日本は、ディフェンスラインの大幅な若返りを図っている。負傷のDF冨安健洋はともかく、カタールW杯で活躍したGK権田修一、DF長友佑都、DF吉田麻也らの名前はなし。GKシュミット・ダニエル(シントトロイデンVV/ベルギー)、DF板倉滉(ボルシアMG/ドイツ)、DF伊藤洋輝(VfBシュツットガルト/ドイツ)らは名を連ねたが、初招集のバングーナガンデ佳史扶(FC東京)、半田陸(ガンバ大阪)、藤井陽也(名古屋グランパス)、町田浩樹(ユニオン・サンジロワーズ/ベルギー)など、フレッシュな面々となっている。
森保監督はおそらく、カタールW杯で見られたかもしれないディフェンスラインを軸にするだろうが、ここに新戦力がどのように割り込むか。ここが注目ポイントになる。
カタールW杯で活躍した三笘薫、堂安律らが凱旋
一方、MF/FWの初招集は中村敬斗(LASK/オーストリア)のみ。カタールW杯で得点した堂安律(SCフライブルク/ドイツ)、浅野拓磨(VfLボーフム/ドイツ)、田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)、前田大然(セルティック/スコットランド)。そして最も印象に残った“1ミリ”の三笘薫(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC/イングランド)がそろう。
さらに、W杯では“黒子”役に徹した伊東純也(スタッド・ランス/フランス)、鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)、久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)。今季リーグ戦14得点を記録する上田綺世(サークル・ブルッヘ/ベルギー)や、カタールW杯では悔しい思いをした町野修斗(湘南ベルマーレ)と、野球日本代表・侍ジャパンにも匹敵する“史上最強”のラインアップとなっている。
カタールW杯では三笘を武器と定めて戦い抜いた森保ジャパンだが、ここからは再び横一線。誰が主役に躍り出るか、チーム内の競争に注目したい。
SAMURAI BLUEはウルグアイ戦後、28日にヨドコウ桜スタジアム(大阪府大阪市)でコロンビア代表と対戦。6月、10月にも2試合ずつ国際親善試合を実施するほか、9月には海外遠征を行い、11月のFIFAワールドカップ2026アジア2次予選 兼 AFCアジアカップ2027予選に臨む。北米W杯は48チームが出場するため、日本がW杯出場権を得ることは確実視されている。しかし世界のフットボールは、ものすごいスピードで進化。サッカー先進国のヨーロッパ、南米だけでなく、アジアやアフリカにも当てはまる証左は、カタールW杯で起きた“番狂わせ”を思い出せば事足りるはすだ。
カタールW杯の祝賀ムードは終了。森保ジャパンの新たな船出を見守りたい。
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