デシャン監督がエースを称賛「エムバペは決勝で足跡を残した」

12月18日に行われたFIFAワールドカップ・カタール2022の決勝戦で、フランス代表はアルゼンチンとの
激闘の末にPK戦で敗れ、惜しくも連覇を逃した。ディディエ・デシャン監督は、決勝史上2人目のハットト
リックを達成したキリアン・エムバペが大舞台でインパクトを残したと話している。
2点を先行され、苦戦を強いられたフランスだが、80分にエムバペのPKで1点を返すと、1分後に再びエ
ムバペが同点弾。延長戦に入ってからもビハインドを背負ったが、またもエムバペのPKでスコアをタイ
に戻した。
しかし、フランスはPK戦で1人目のエムバペこそ成功したものの、2人目のキングスレイ・コマンと3人目
のオーレリアン・チュアメニが失敗。4人全員が成功させたアルゼンチンに敗れ、実現していればワール
ドカップの歴史で60年ぶりとなるはずだった連覇を遂げることはできなかった。
ファイナルに向けて、フランスは体調不良者の続出が大きく騒がれた。英紙『The Guardian』によると、
デシャン監督は「チーム全体がしばらく前から厄介な状況に直面していた」と、一定の影響を及ぼした
可能性に言及している。
「それが肉体的、あるいは精神的に影響したかもしれない。だが、先発出場した選手たちに関しては何
も懸念がなかった。彼らは100%の状態だった」
「前回の試合(準決勝のモロッコ戦)から4日目だったから、疲労はあったかもしれない。言い訳ではな
く、以前の試合と同じエネルギーがなかった。だから最初の1時間ほどは試合に入れなかった」
そのなかで見事なパフォーマンスを見せたのが、56年ぶり史上2人目となる決勝でのハットトリックを達
成し、大会得点王に輝いたエムバペだ。デシャン監督は「本当にキリアンはこの決勝で足跡を残した」
と称賛した。
「残念ながら、望んでいた形では終われなかった。だから、みんなと同じように試合後は落胆していた
よ」