ネイマールのすべて:ブラジル人スターのタイトル、契約、年俸、資産、恋人、家族

フランスのクラブ、パリ・サンジェルマンで現在プレーしているブラジルのFWネイマールは、世界最高の選手のひとりと考えられている。

 

ドリブルの名手とされるネイマールは、クラブと代表でスーパースターに成長した。バルセロナでUEFAチャンピオンズリーグを制覇。2022年のFIFAワールドカップでは、優勝候補の一角としてブラジル代表をけん引する。

 

ネイマールはボールを持った時の技術の高さから、毎年世界で最もファウルされている選手のひとりだ。一方で、過剰な見せ方をする選手としての評価もあり、ファンの間で賛否両論がある。

 

ここでは、チャンピオンズリーグとワールドカップで栄光を目指すネイマールの、クラブと代表におけるキャリアの詳細を見てみよう。

 

  • ネイマールの契約、PSGでの年俸

 

2017年にPSGに加入した時、ネイマールは2022年夏までの5年契約にサインした。その当初の契約が終わりを迎えつつあった2021年5月、ネイマールは契約を延長。2025年夏までの新たな4年契約を結んだ。

 

『Football Reference』によると、ネイマールの年俸額は世界3位。そしてまた、この額はPSGでも3位だ! ネイマールの年俸は税引き前で5636万ドルとされる。大方の報道では、税引き後の年俸は3000万ドルと伝えられている。

 

ネイマールはチームメイトのキリアン・ムバッペ、リオネル・メッシに続く世界最高年俸額の選手だ。

 

  • ネイマールの獲得タイトル

 

ネイマールは世界最高の選手のひとりであり、バルセロナでUEFAチャンピオンズリーグを制したほか、スペインとフランスで複数のリーグタイトルを手にしている。

 

母国のサントスでキャリアを始めたブラジル人は、2013年にバルセロナ、2017年にPSGへ移籍。2011年には年間最優秀ゴールのプスカシュ賞を受賞し、一躍世界に躍り出た。

 

しかし、リオネル・メッシやキリアン・ムバッペ、その他の世界的スーパースターたちを擁するチームでプレーし、しばしば彼らにスポットライトを奪われたこともあって、ネイマールが獲得してきた個人賞は、彼ほどの能力の選手としては多くない。

 

  • ネイマールがサントスで獲得したタイトル

 

大会
2010 コパ・ド・ブラジル
2011 コパ・リベルタドーレス
2012 レコパ・スダメリカーナ

 

  • ネイマールがバルセロナで獲得したタイトル

 

大会
2013 スーペルコパ・デ・エスパーニャ
2014/15 ラ・リーガ
2014/15 コパ・デル・レイ
2014/15 UEFAチャンピオンズリーグ
2015/16 ラ・リーガ
2015/16 コパ・デル・レイ
2015 FIFAクラブワールドカップ
2016/17 コパ・デル・レイ

 

  • ネイマールがPSGで獲得したタイトル

 

大会
2017/18 リーグ・アン
2017/18 クープ・ドゥ・フランス
2017/18 クープ・ドゥ・ラ・リーグ
2018/19 リーグ・アン
2018/19 クープ・ドゥ・フランス(準優勝)
2019 トロフェ・デ・シャンピオン
2019/20 リーグ・アン*
2019/20 クープ・ドゥ・フランス
2019/20 クープ・ドゥ・ラ・リーグ
2019/20 UEFAチャンピオンズリーグ(準優勝)
2020/21 クープ・ドゥ・フランス
2021/22 リーグ・アン

 

* 2019/20シーズンのリーグ・アンはCOVID-19(新型コロナウイルス)のため短縮されており、合計勝ち点ではなく1試合平均勝ち点で最終順位が決まった。

 

  • ネイマールがブラジル代表で獲得したタイトル

 

大会
2013 FIFAコンフェデレーションズカップ
2016 夏季オリンピック
2021 コパ・アメリカ(準優勝)

 

  • ネイマールのサントス、バルセロナ、PSGでのクラブキャリア

 

現在30歳のネイマールは、クラブでセンセーショナルなキャリアを築き、ヨーロッパで最高峰に達している。

 

サンパウロ州モジ・ダス・クルーゼス出身のネイマールは、11歳だった2003年に地元クラブのサントスに加入。ユースキャリアをスタートさせた。プロデビューは弱冠17歳だった2009年5月。オエステ戦で30分間の出場だった。わずか1週間後のモジミラン戦で初ゴールをマーク。1年目で48試合に出場し、14ゴールを決めた。

 

4-5で敗れたフラメンゴとのリーグ戦では、相手のDF4人をドリブルで抜き去ってゴールを決め、年間最優秀ゴールのFIFAプスカシュ賞を受賞した。

 

2014年のワールドカップを控え、ネイマールは8620万ユーロの移籍金でバルセロナに加入した。当初伝えられた金額が実際を大きく下回り、ネイマールの両親に多額が支払われたことで、この移籍は物議を醸した。これを機にバルセロナとジョゼップ・マリア・バルトメウ会長は脱税容疑で起訴され、クラブは440万ユーロの罰金を支払うことになった。

 

ネイマール自身はバルセロナで世界有数の選手に成長し、リオネル・メッシ、ルイス・スアレスと強力な攻撃陣を形成。2014-15シーズンにチャンピオンズリーグ優勝を含む有名な三冠を達成した。さらに2シーズンでスペインのトップリーグも制覇。チャンピオンズリーグで最も有名な逆転劇のひとつも経験した。ファーストレグでPSGに0-4で敗れたが、セカンドレグで6-1と逆転勝利したラウンド・オブ・16だ。

 

その後、2017年8月、ネイマールは自腹で2億2200万ユーロの契約解除条項を行使し、PSGへの移籍を強行した(スペインでは選手本人しか解除条項を行使できない)。これは今でもサッカーの移籍金史上最高額となっている。

 

チャンピオンズリーグ制覇を目指すフランスのクラブを助けるために、ネイマールは5年契約でPSGへと加入した。国内での支配ぶりにもかかわらず、PSGがUCLで決勝まで勝ち進んだのは、バイエルン・ミュンヘンに敗れた2019-20シーズンだけだ。2021年夏にはネイマールのバルセロナ時代のチームメイトであるメッシも加わった。

 

  • ネイマールのブラジル代表でのキャリア

 

ブラジル代表でのネイマールのキャリアは計画どおりにいかなかった。世界最高と自負する代表チームで、ネイマールが獲得した主要タイトルは、彼がスペインとの決勝戦を含む5試合で4ゴールをあげた2013年のコンフェデレーションズカップだけだ。

 

以降、彼は挑戦するたびに及ばなかった。ブラジルは2019年の地元開催のコパ・アメリカを制したが、ネイマールは大会前の足首の負傷で欠場している。

 

代表でのネイマールはピッチに立ち続けることに苦労してきた。2014年のワールドカップでは準々決勝で腰を負傷。1-7という屈辱的な大敗となった準決勝のドイツ戦を欠場した。2015年のコパ・アメリカでは、レッドカードをもらって出場停止となり、PK戦の末に敗れたパラグアイとの準々決勝でプレーできなかった。

 

2016年は所属クラブのバルセロナにコパ・アメリカ出場を認められなかった。許可されたリオデジャネイロ・オリンピックではチームの金メダル獲得に貢献したが、ブラジルはネイマールが不在だったコパ・アメリカでグループステージ敗退に終わっている。

 

その後のネイマールはより安定してピッチに立てるようになったが、何度かブラジルが悔しい敗北を喫するのを止めることはできなかった。2018年のワールドカップではベルギーに1-2で敗れて準々決勝敗退。2021年のコパ・アメリカでは決勝でアルゼンチンに0-1で敗れた。どちらの試合でもネイマールはゴールを決めていない。

 

  • ネイマールの資産

 

2022年5月、『Forbes』誌はネイマールの純資産を9300万ユーロとした。

 

『Nike』のジョーダン・ブランドのアンバサダーだったネイマールだが、2020年に『Puma』に変更。Nikeとは15年にわたる関係だったため注目を集めた。報道によれば、ネイマールはPumaとの広告契約で実に年間2500万ユーロを得ているという。

 

ネイマールは過去に『Beats Electronics』、『Gillette』、『Mastercard』、『McDonald』と広告契約を結んできた。

 

また、ネイマールはソーシャルメディアで非常に人気を博しており、インスタグラムのフォロワー数は1億7900万人。ツイッターは5830万人、Twitchは190万人、TikTokは870万人のフォロワー数だ。

 

  • ネイマールの恋人と家族

 

ネイマールことネイマール・ダ・シウバ・サントス・ジュニオールは、1992年2月にブラジルのサンパウロ州モジ・ダス・クルーゼスに生まれた。彼の父親ネイマール・シニアはエージェントで、ネイマールJrが若い頃からアドバイザーを務めている。ソーシャルメディアで人気の母親ナディーン・ゴンサウベスは、2016年にネイマールSrと離婚。以降は29歳年下のチアゴ・ラモスと公に交際している。

 

ブラジル人スターは未婚で、現在公に交際している人はいない。最も直近で交際していたのは、ブラジル人のソーシャルメディアインフルエンサー、ブルーナ・ビアンカルディ。一時期婚約していたが、両者の関係は2022年8月に終わったと報じられている。