プレミアリーグ、注目の放送・配信試合は? 三笘薫はシーズン得点記録を伸ばせるか? 首位アーセナルはリヴァプールと対戦丨第30節

イングランドサッカー1部・プレミアリーグは、4月8日から9日にかけて第30節を実施。展望をお送りする。

 

残り10試合を切る中、優勝争いやヨーロッパカップ戦出場圏内争い、残留争いなど各チームが火花を散らすプレミアリーグ。消化試合数にばらつきはあるものの、首位のアーセナルは2位マンチェスター・シティに暫定8ポイント差と独走態勢を築きつつある。この調子で19シーズンぶりのリーグタイトルへ突き進むことはできるだろうか。

 

激化しているのは、ヨーロッパカップ戦出場権争いだ。UEFAチャンピオンズリーグ出場権を巡り、ニューカッスル・ユナイテッド、トッテナム・ホットスパー、マンチェスターユナイテッドが3‐5位で争っている。チャンピオンズリーグ出場圏内は4位以内。どの2チームがヨーロッパ最高峰の舞台への切符を掴むか。

 

日本代表MF三笘薫所属のブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンは6位で、UEFAヨーロッパリーグ出場権争いを繰り広げる。ヨーロッパリーグにはリーグ戦5位のチームが出場するが、FAカップの結果次第では6位以下にも出場の可能性がある。また4位までは7ポイント差で、チャンピオンズリーグ出場権も現実味を帯びている。

 

トッテナム vs ブライトン

 

チャンピオンズリーグ出場権をうかがう5位トッテナムと、ヨーロッパリーグ出場が現実のものになりつつあるブライトン。だが消化試合数に目を向けると、ブライトンはトッテナムより2試合少ない。両チームの勝点差は4。ブライトンにとってはこの試合の結果が、チャンピオンズリーグ出場権争いに踏みとどまれるかを左右する。消化試合数が多いトッテナムも、是が非でも3ポイントが欲しい。両チームにとって、1試合以上の価値を持つゲームとなりそうだ。

 

まずはアウェイのブライトン。1日の第29節では、同勝点のブレントフォードと対戦した。点の取り合いとなったこの試合は3‐3のドローに終わり、両チーム痛み分け。この試合で三笘は21分に同点ゴールを奪い、今季リーグ戦7ゴール目をマークしている。これで三笘は、プレミアリーグにおける日本人選手シーズン最多ゴール数を更新した。ミッドウィークに行われた第7節延期試合では、ボーンマスに2‐0で快勝。三笘は先制点をアシストし、好調をキープして第30節に臨む。リーグ戦では5試合連続で得点に関与中だ。

 

対するホームのトッテナムは、エースのハリー・ケインが絶好調。直近のリーグ戦3試合で4ゴールとノッている。シーズンを通しても22ゴールで得点ランキング2位と、世界最高峰のストライカーとして実力を見せつけている。ケインに良い形でボールを供給できるか否かがカギとなりそうだ。

 

ブライトンはミッドウィークに第7節延期分を消化しており中3日。トッテナムはミッドウィークに試合はなかったものの、前節が月曜日開催だったため中4日で第30節に臨む。3月末にはインターナショナルマッチウィークを消化しているだけに、1日ながら臨戦過程の差が試合にどう影響するかも気になる点だろう。

 

マンチェスター・ユナイテッド vs エヴァートン

 

この2チームは置かれている状況が対照的だ。チャンピオンズリーグ出場権獲得を目指すマンチェスター・ユナイテッドに対し、エヴァートンは一時期の不振を脱したとはいえ残留圏内の18位と同勝点の16位。目標は異なるものの、両チーム少しでも勝点を稼ぎたい。

 

今シーズンのマンチェスター・ユナイテッドは、国内外のカップ戦で存在感を見せている。まずはカラバオカップでは、決勝でニューカッスルを破り1つ目の国内タイトルを獲得。世界最古のカップ戦として有名なFAカップではベスト4入りを果たした。準決勝ではブライトンと激突し、国内カップ2冠を狙う。ヨーロッパリーグでもベスト8に残っており、2016-17シーズン以来となる2度目の優勝がかかる。

 

カップ戦での勢いをリーグにもつなげ、2シーズンぶりとなるチャンピオンズリーグの舞台に戻ることはできるか。

 

リヴァプール vs アーセナル

 

今節もう1つの注目カードが、リヴァプールとアーセナルによる名門対決だ。

 

久々のリーグタイトルに近づくアーセナルに対し、リヴァプールは現在8位と苦しいシーズンを送る。それでも4位までは10ポイント差、6位までは3ポイント差。ヨーロッパリーグはもちろん、チャンピオンズリーグ出場権もまだ諦める段階ではない。現在公式戦4試合勝ちなしだが、首位を破りシーズン終盤での巻き返しにつなげたい。

 

プレミアリーグの放送、配信

プレミアリーグ2022−23シーズンは以下のプラットフォームで配信中。

 

・SPOTV NOW

・ABEMA(アベマ)

 

※不定期でテレビ等の他メディアで放送される場合もあります