リオネル・メッシに関する全て:年齢、タイトル、契約、年俸、純資産、そしてアルゼンチンスターの家族

リオネル・メッシは、間違いなくサッカー界で最も偉大な選手の一人である。

 

元バルセロナのスター選手で、現在はフランスのPSGでプレーしているが、クラブレベルでも、アルゼンチン代表として臨んだ国際舞台でも、伝説的なキャリアを歩んできた。サッカー界で最も才能あるフォワードの一人である “レオ”は、ゴールやアシストで数々の記録を生み出し、そのハイライトは定期的に世界中を駆け巡っている。

 

2022年11月から12月にかけて、メッシは2022 FIFAワールドカップでアルゼンチンを頂点に導こうとしているが、このトロフィーは彼がまだ獲得したことがないものだ。35歳のメッシは、これが最後の挑戦になることを宣言している。

 

ここでは、“ラ・プルガ(ノミ)”と呼ばれる世代を代表する才能の持ち主に関するすべてを紹介する。

 

リオネル・メッシのPSGでの契約、年俸

 

17シーズンもの間、メッシは少年時代に入団したバルセロナのシャツの代名詞であり、クラブに数え切れないほどのトロフィーをもたらした。

 

2021年夏にフリーエージェントとなった彼は、自分にとって唯一のクラブが財務的な問題を抱えて混乱していたため、退団を決意。フリートランスファーでPSGに移籍した。そして、新天地で1年目のシーズンでフランスリーグのタイトル獲得に貢献したのである。

 

フランスの首都に到着すると、メッシは2年契約にサインした。3シーズン目のオプションもつけられているため、本人が行使すれば2024年の夏まで在籍できる。それまでの間、メッシはPSGをUEFAチャンピオンズリーグ初優勝に導きたいと考えている。この夢を実現させるため、クラブオーナーはメッシの獲得を含め、多額の投資をしたのだ。

 

フランスの『L’Equipe』によると、メッシのPSGでの契約は3年間で1億1000万ユーロで、最初のシーズンは3000万ユーロ、最後の2シーズンはそれぞれ4000万ユーロが支払われることになっているという。同紙によれば、メッシの契約内容は、チームメートであるブラジル代表のネイマールと同じだという。

 

PSGがメッシとの契約延長を検討していると囁かれているが、メッシは2022 ワールドカップ終了後からでないと話し合いを始めないと報じられている。

 

リオネル・メッシが獲得したトロフィー

 

リオネル・メッシは、その輝かしいキャリアを通じて数え切れないほどのトロフィーを獲得してきたが、国際レベルでのトロフィーはなかなか手に入れることができなかった。

 

2021年夏に退団するまで、バルセロナでラ・リーガ(スペインリーグ)優勝10回、スペイン国王杯優勝7回、UEFAチャンピオンズリーグ優勝4回を達成した。

 

メッシはPSGでの最初のシーズンでフランスのリーグ・アンを獲得。今後の目標は、チャンピオンズリーグとフランスカップ(クープ・ドゥ・フランス)をパリジャンにもたらすことだ。

 

バルセロナで獲得したトロフィー

タイトル シーズン
ラ・リーガ

(スペインリーグ)

10 2004-05, 2005-06, 2008-09, 2009-10, 2010-11,2012-13, 2014-15, 2015-16, 2017-18, 2018-19
ラ・リーガ年間最優秀選手賞 6 2008-09, 2009-10, 2010-11, 2011-12, 2012-13, 2014-15
ラ・リーガ得点王

(ピチーチ賞)

8 2009-10, 2011-12, 2012-13, 2016-17, 2017-18, 2018-19, 2019-20, 2020-21
コパ・デル・レイ

(スペインカップ)

7 2008-09, 2011-12, 2014-15,

2015-16, 2016-17, 2017-18, 2020-21

スーペルコパ・デ・エスパーニャ

(スペイン スーパーカップ)

7 2006, 2009, 2010, 2011, 2013, 2016, 2018
UEFA チャンピオンズリーグ 4 2005-06, 2008-09, 2010-11, 2014-15
UEFA スーパーカップ 3 2009, 2011, 2015
FIFA クラブワールドカップ 3 2009, 2011, 2015
ヨーロッパ・ゴールデンシュー

(ヨーロッパ得点王)

6 2009-10, 2011-12, 2012-13,

2016-17, 2017-18, 2018-19

バロンドール

(世界年間最優秀選手)

7 2009, 2010, 2011, 2012, 2015, 2019, 2021
FIFA 最優秀選手賞 (1991-2015まで) 1 2009
FIFA ザ・ベスト・アウォーズ

(2015年創設)

1 2019

PSGで獲得したトロフィー

タイトル シーズン
リーグ・アン (フランスリーグ) 1 2021-22
トロフェ・デ・シャンピオン

(フランス・スーパーカップ)

1 2022

アルゼンチン代表で獲得したトロフィー

タイトル シーズン
コパ・アメリカ

(南米選手権)

1 2021
FIFA ワールドカップ・ゴールデンボール

(大会最優秀選手)

1 2014
フィナリッシマ

(UEFA-CONMEBOL トロフィー)

1 2022
オリンピック金メダル 1 2008
FIFA U-20 ワールドカップ 1 2005
アルゼンチン年間最優秀選手賞 14 2005, 2007-2013, 2015-2017, 2019-2021

 

リオネル・メッシ、バルセロナとPSGでのクラブキャリア

メッシは、少年時代に所属していたアルゼンチン・ロサリオのニューウェルス・オールドボーイズでユース選手としてのキャリアをスタートさせた。しかし、若くして移籍し、13歳だった2000年にバルセロナの有名なラ・マシア・ユースアカデミーに入学した。スペインでは、成長ホルモン障害の治療も受けた。

2004年、18歳のときにバルセロナでプロデビューを果たしたメッシは、10月16日、ダービーライバルであるエスパニョールに1-0で勝利した試合で、最後の8分間出場した。2015年5月1日のアルバセテ戦ではプロ初ゴールを決め、バルセロナが2-0で勝利するのに貢献した。

そこからメッシは一気にファーストチームに定着し、翌シーズンにはレギュラーとして先発出場するようになった。その後、カタルーニャのクラブで通算778試合に出場し、672ゴール、303アシストを記録し、バルセロナのレジェンドとなった。在籍時には、チャンピオンズリーグ優勝4回、リーガ優勝10回、コパ・デル・レイ優勝7回、スペイン1部リーグ得点王8回という実績を残した。

2021年夏、メッシのバルセロナとの巨額の契約が満了。クラブは大きな財政難に直面していたため、賃金負担を軽減し、スペインリーグが定める選手の賃金制限を満たすために、メッシを無償で手放すことを余儀なくされた。苦渋の決断ではあったが、帳尻を合わせるために必要だった。

PSGのカタール人オーナーグループは、この伝説的なフォワードが、クラブが長年追い求めてきたチャンピオンズリーグの栄冠を手に入れる力になってくれると期待し、メッシと3年契約を結んだ。

リオネル・メッシ、アルゼンチン代表としてのキャリア

バルセロナで世界的なスーパースターとなったものの、メッシのアルゼンチン代表でのキャリアは、実際にトロフィーを獲得することよりも、トロフィー獲得にどれだけ近づいたかで定義されてきた。メッシは2022年のFIFAワールドカップで、2021年から2022年の間にアルゼンチンA代表で2つのトロフィーを獲得し、この評価をがらりと変えたいと考えている。

メッシが初めてFIFAワールドカップに出場したのは2006年で、アルビセレステのベンチメンバーとして出場したが、大舞台で結果を残すには早過ぎた。メッシは、アルゼンチンが準々決勝でドイツに1-0で敗れたのを見守ることしかできなかった。

ドイツは、メッシが出場した最初の4回のワールドカップのうち3大会でアルゼンチンを下すなど、常に厄介な存在だった。両雄は、ブラジルでの2014 ワールドカップ決勝でも対戦。ドイツは延長戦でゴールを決め、その大会の最優秀選手に贈られるゴールデンボールを獲得したメッシを退けて優勝した。

ワールドカップでの失望に加え、南米選手権コパ・アメリカでも多くの心の傷があった。アルゼンチンは2007~2016年の4大会のうち3大会で決勝に進出するも、チリにPK戦の末に2敗するなど3大会とも敗退している。

しかし、2021年のコパ・アメリカでついにメッシの瞬間が訪れた。チームを勝利に導き、シニア男子で初の国際トロフィーを掲げたのである。メッシは4ゴール、5アシストを記録し、決勝では親友アンヘル・ディ・マリアによる豪快な一撃が決まり、ブラジルを1-0で下した。

この優勝を記憶にとどめるとともに、フィナリッシマ(2022年6月)では、欧州王者のイタリアに3-0で完勝した。メッシは、自信とともに、2022 ワールドカップで国際キャリアを締めくくることを望んでいる。

リオネル・メッシの純資産

InsiderとForbesによると、メッシは202122シーズンに最も稼いだアスリートで、給与、エンドースメント、その他の追跡が可能な収入を加えると、2021年5月から2022年5月まで1億3000万ドルを稼いだという。

そのうち7500万ドルはPSGとの契約による収入で、3500万ドルの給料と2500万ドルの契約ボーナス、そして肖像権や契約ボーナスといったその他の収入があると推定されている。

メッシはまた、ソシオ、ペプシ、アディダス、バドワイザー、ハードロックといった企業とのエンドースメント契約でも数百万ドルを得ている。

起業家、金融関連ブログ『Wealthy Gorilla』によれば、リオネル・メッシの純資産は2022年8月時点で6億ドルを上回るという。2022年6月にForbesが伝えたレポートによれば、メッシがこれまでのキャリアで稼いだ金額は、11億ドルを超える。

リオネル・メッシの妻と家族

メッシは34歳のアルゼンチン人モデル、アントネラ・ロクソと結婚している。妻は、同郷アルゼンチンのロサリオ出身だ。

2人は5歳の時に知り合ったとされ、メッシがまだ22歳だった2009年から公に交際を開始した。2017年に結婚し、チアゴ(2012年11月2日)、マテオ(2015年9月11日)、チロ(2018年3月10日)という3人の息子に恵まれた。

メッシの父親であるホルヘ・メッシは、息子の代理人をずっと務めてきた。レオが13歳の時にロサリオからカタルーニャに移籍したことで、バルセロナの将来が約束された。それと同時に、GHD診断(成長ホルモン障害)の治療費をクラブが負担したことがすべての始まりだった。メッシのバルセロナでの最初の契約がナプキンにサインされたものだったのは、有名な話だ。

レオは、4人兄弟の3番目で、兄弟は3人。2人の兄ロドリゴとマティアス、そして妹のマリア・ソルだ。

伝記作家のギエム・バラゲが書いた伝記によると、ロドリゴもレオに雇われ、スケジュールや広報を担当し、母親のセリアとマティアスは彼のチャリティー財団を監督している。