ワールドカップのメッシ対ロナウド:世界の舞台におけるゴール、スタッツ、記録で上回るのは?
間違いなく、史上最高の2選手だ。しかし、サッカー界のアイコンであるリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドは、ワールドカップで優勝したことがない。カタールでの2022年大会で何としてでもそれを変えたいと望んでいるだろう。
バルセロナのレジェンドであり、現在パリ・サンジェルマンに所属する35歳のメッシは、アルゼンチンの守り神だ。一方、いつまでも若々しいロナウドは、マンチェスター・ユナイテッドでプレミアリーグ、ポルトガル代表で世界の舞台と、37歳にしてなお活躍している。
11月に開幕する今大会は、2人のスーパースターストライカーたちにとって、有名なジュール・リメ杯を掲げ、ペレやディエゴ・マラドーナのような偉業を果たす最後のチャンスとなるかもしれない。
メッシとロナウドはこれまでワールドカップに4回出場している。ここで彼らの歩みを振り返ってみよう。
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W杯におけるメッシのキャリア
メッシが最もワールドカップ優勝に近づいたのは、2014年のブラジル大会だ。7試合に出場し、4ゴールを決めたが、アルゼンチンは決勝でドイツに敗れた。
その計り知れない才能を考えれば、ワールドカップ本大会で通算19試合出場6ゴールという数字は物足りない。特にメッシにとってフラストレーションがたまったのは、2010年の南アフリカ大会だろう。自身は1ゴールもあげられず、アルゼンチンは準々決勝で敗退した。2006年大会と2018年大会も、メッシはそれぞれ1ゴールにとどまっている。
バルサの歴代最多得点記録を持つメッシは、大舞台での好パフォーマンスで知られる。チャンピオンズリーグでは定期的に得点を量産している。だが、ワールドカップのラウンド・オブ・16以降の試合では一度もゴールを決めていない。
ワールドカップ | チーム成績 | メッシ出場試合数 | メッシ得点数 |
2006 | ベスト8 | 3 | 1 |
2010 | ベスト8 | 5 | 0 |
2014 | 準優勝 | 7 | 4 |
2018 | ベスト16 | 4 | 1 |
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W杯におけるロナウドのキャリア
ポルトガル代表でEURO2016を制したロナウドも、ワールドカップでのキャリアはクラブでの見事な水準に遠く及ばない。
ロナウドは出場したすべてのワールドカップでゴールを決めてきた。だが、メッシ同様、全体的には17試合出場で7ゴールと控えめな成績だ。
ワールドカップ優勝の栄光に最も近づいたのは、初出場の2006年ドイツ大会。ポルトガルは準決勝まで勝ち進んだがフランスに敗れた。以降、ポルトガルの成績は芳しくない。プレイオフでトルコと北マケドニアを倒し、本大会出場を勝ち取った彼らは、カタールでもっと良い成績を残したいと願っているだろう。
ワールドカップ | チーム成績 | ロナウド出場試合数 | ロナウド得点数 |
2006 | ベスト4 | 6 | 1 |
2010 | ベスト16 | 4 | 1 |
2014 | グループステージ敗退 | 3 | 1 |
2018 | ベスト16 | 4 | 4 |
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2022年のW杯でロナウドとメッシは顔を合わせるか?
アルゼンチンとポルトガルは組み合わせ抽選でともにポット1だった。そのため、メッシとロナウドがグループステージで対戦することはない。ポット1から各グループに組み込まれるのは1チームずつだからだ。
メッシのチームはグループCで、ポルトガルはグループHだ。これは両国がトーナメントの山の反対側に位置することを意味する。それぞれグループを首位通過した場合、決勝まで勝ち進まなければ、顔を合わせることがない。
どちらもグループステージを2位通過した場合、両チームが対戦する可能性があるのは、最も早くて12月13日と12月14日に行われる準決勝だ。決勝は12月18日に行われる。
アルゼンチンはFIFAランクで3位。ポルトガルの9位を上回っている。メッシとロナウドがどちらも絶好調であれば、彼らのチームはそれぞれグループステージを首位通過すると考えられるだろう。だが、両選手ともにいくつか厄介な対戦を控えている。
サウジアラビア、メキシコ、そして2022年のFIFA年間最優秀選手に選ばれたロベルト・レバンドフスキがキャプテンを務めるポーランドは、いずれも南米王者を相手にアップセットを演じたいと願っているだろう。
ロナウドはウルグアイという南米勢との対戦で序盤から試練が見込まれる。ポルトガルはグループステージ初戦でガーナ、最終節で2002年大会ベスト4の韓国と対戦する。