侍ジャパン・野球日本代表、準々決勝以降の先発ローテーション予想は?丨WBC2023

2009年の第2回以来、3大会ぶり3回目の世界一を目指す野球日本代表・侍ジャパンは、ワールド・ベースボール・クラシックの1次ラウンドで4連勝を達成。この結果を予想していたファンも多いだろうが、ほかのプールでは、優勝候補に挙げられていたアメリカやドミニカ共和国が黒星を喫している。このことから、侍ジャパンメンバーの奮闘や栗山英樹監督の采配、そして日本球界のバックアップがいかに手厚かったか。日本が一丸となってWBC制覇を目指していることが証明された。

 

世界一奪還まで、あと3勝。ここでは侍ジャパンの先発予想を行う。

侍ジャパン投手陣、1次ラウンド振り返り

準々決勝ラウンド以降へ目を向ける前に、まずは1次ラウンドの投手陣を振り返る。

 

8〇1 中国 大谷 翔平(4回)→戸郷 翔征(3回1失点)→湯浅 京己(1回)→伊藤 大海(1回)

 

13〇4 韓国 ダルビッシュ 有(3回3失点)→今永 昇太(3回1失点)→宇田川 優希(1回)→松井 裕樹(1回)→髙橋 宏斗(1回)

 

10〇2 チェコ 佐々木 朗希(3.2回1失点)→宇田川(0.1回)→宮城 大弥(5回1失点)

 

7〇1 豪州 山本 由伸(4回)→高橋 奎二(2回)→大勢(1回)→湯浅(1回)→髙橋(1回1失点)

 

韓国戦先発のダルビッシュが3回3失点はやや誤算だったが、ほかはあえて問題点を挙げるにしても、チェコ戦先発の佐々木が投球制限で3回途中で交代、戸郷、今永、髙橋がソロ本塁打を被弾したことぐらい。1次ラウンドの投手陣は、ほぼ完璧と言えるクオリティを示した。腰の張りにより離脱した栗林良吏に代わり、山﨑颯一郎がメンバー入り。このまま好調を維持して残り3試合に臨めば、世界一奪還は視界良好と言えそうだが、ここからは対戦相手以外の要素にも配慮が必要になる。

準々決勝は夢の投手リレーか

大事な初戦に、日本の至宝・大谷。最大のライバル・韓国戦で経験豊富なダルビッシュ。3.11で岩手県出身の佐々木。最後の豪州戦に、2年連続沢村栄治賞の山本。これらは理に適った先発起用だったと言える。それでは残り3試合、この4本柱をどのように起用していくのだろうか。

 

準々決勝は“ダークホース”のイタリア。決して侮ってよい相手ではないが、準決勝・決勝で戦うであろう米国やドミニカ共和国に比べれば、格下であることは間違いない。であれば、イタリア戦はWBC使用球、そして決勝ラウンドの舞台である“アウェイ”米国のスタジアムにも慣れている大谷、ダルビッシュを温存するのが最善手となる。しかし、これは日本側の都合だ。ここからは大谷の所属するエンゼルスや、ダルビッシュの所属するパドレスの意向をうかがう必要が出てくる。

 

エンゼルスのネビン監督は「大谷は準決勝・決勝で登板しない」とコメント。パドレスのメルビン監督は「国のために投げるのであれば……」と、準決勝以降の登板を容認するような発言をしているが、パドレスはダルビッシュと6年総額1億800万ドル(約145億6000万円)の長期契約を結んだばかり。この発言を額面通りに受け取らない方が良いだろう。

 

昨季途中から監督を任されたネビン監督に対して、メルビン監督は経験豊富。メディアに対する発言の仕方も心得ている。ダルビッシュも自身のSNSで「まだ日本では後1試合は投げる可能性がある」と投稿。大会の雰囲気に水を差さず、自然な形の“軟着陸”に向かっていると捉えるべきだ。

 

こうした事情を踏まえると、日本での最終戦となる準々決勝・イタリア戦では豪華すぎる投手リレー、先発・大谷、第2先発・ダルビッシュとなりそうだ。もしかすると、イタリア相手にそこまでする必要はないかもしれない。しかし準々決勝以降は負けたら終わり。日本で終戦を迎えるという最悪なシナリオを避けるためにも、栗山監督は、この2人にマウンドを託すと予想される。

決勝ラウンドの先発予想は?

東京ドームで行われるイタリア戦。侍ジャパンはもしかすると苦戦を強いられるかもしれないが、最終的には勝利を収めるはずだ。やはり問題は、マイアミ・マーリンズの本拠地、米国フロリダ州ローンデポ・パークで開催される決勝ラウンドで、誰にマウンドを託すかになる。現時点で対戦相手は全く不明だが、おそらくは米国かドミニカ共和国になるだろう。両国ともMLBで実績のある強打者をそろえており、マウンドを託されたピッチャーは、強い緊張感にさらされるはずだ。

 

この緊張感に挑める投手は、やはり佐々木と山本しかいない。WBC使用球への対応を考えれば、決勝ラウンドからNPBの投手を追加招集することは非現実的。かといって、今季からMLB所属の千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)や藤浪晋太郎(オークランド・アスレチックス)、ケガからの復帰を目指す前田健太(ミネソタ・ツインズ)を招集することも困難だし、菊池雄星(トロント・ブルージェイズ)の招集は唐突感が否めない。

 

ただ米国はアウェイであると同時に、エンゼルスやパドレスの“本拠地”でもあるので、栗山監督には直談判のチャンスがあるかもしれない。1イニングでも大谷やダルビッシュの投球許可を引き出せれば、投手陣の士気はますます上がるはずだ。

 

==========================

■試合結果を予想して豪華景品をゲットしよう!

 

遊雅堂無料版では「スポーツ番付勝利予想」を実施中。やり方は、対象の試合結果を予想するだけ。当たれば豪華景品がゲットできるかも!?

 

▼無料エントリーはこちらから

https://www.yuugadofree.com/