【FIBAバスケットボールW杯展望】AKATUSKI JAPAN、アジア最高順位となるか
8月25日から9月10日にかけて開催されるFIBAバスケットボールワールドカップ2023。フィリピン、インドネシアのほか沖縄も会場となっているため、AKATUSKI JAPAN(日本代表)にもチャンスはあるものの、現実的かつ絶対に達成したい目標はアジア最高順位となる。
日本の優勝オッズは251.00
W杯自国開催。もしサッカーであれば、やや分不相応と理解しながらも「日本にも優勝のチャンスがある!」と言えるかもしれない。しかし男子バスケットボール日本代表の立ち位置は、そこまでには至っていない。そのことは優勝予想のオッズからも明白で、遊雅堂における日本のオッズ(以下、いずれも8月23日時点)は251.00。カーボベルデやレバノンの1001.00に比べれば“マシ”ではあるものの、優勝できる確率はゼロに近いという評価だ。なお日本の結果に関するオッズは以下の通りとなっている。
日本は1次ラウンドを突破できるか?
- いいえ 1.04
- はい 8.50
日本の最終結果は?
- 1次ラウンド 1.04
- 2次ラウンド 8.00
- 準々決勝 17.00
- ベスト4 34.00
- 準優勝 201.00
- 優勝 251.00
日本は前回2019年のW杯に“過去最強”という触れ込みで臨んだものの、結果は0勝5敗。まずは前回果たせなかった“1勝”が目標となるが、1次ラウンド(グループE)で対戦するのはFIBA世界ランキング3位のオーストラリア、同11位のドイツ代表、同24位のフィンランド代表で、同36位の日本が一番の“格下”となっている。1次ラウンドは2位までが2次ラウンド進出となるが、遊雅堂におけるE組1位予想は以下の通り。
- 豪州 1.53
- ドイツ 3.00
- フィンランド 17.00
- 日本 31.00
順当に行けば0勝3敗。日本としては“1勝”の相手にフィンランドを見据えるのが現実的となるが、フィンランドも同様に考えているはず。日本にとって、フィンランド戦がW杯におけるハイライトとなることは間違いない。
アジア最高順位のご褒美はパリ2024
2次ラウンドに進めなかった場合、日本は17位-32位決定戦に回ることとなる。E組の日本は、F組の下位2チームと対戦。その結果で順位を決めることになる。F組の勝者予想は以下の通り
- スロベニア 1.05
- ジョージア 17.00
- ベネズエラ 34.00
- カーボベルデ 67.00
この予想通りならばベネズエラ代表(同17位)、カーボベルデ代表(同64位)との対戦となる。なおジョージア代表は同32位で、日本とほぼ同じだ。日本としては、フィンランドに勝てていれば言うことなしだが、むしろ最後の2試合が重要となる。なぜならば、W杯アジア最上位チームにはパリ2024出場権が与えられるからだ。
W杯に出場しているアジア枠のチームは日本のほか、イラン代表(同22位)、中華人民共和国代表(同27位)、ヨルダン代表(33位)、フィリピン代表(40位)、レバノン代表(43位)の5カ国。オリンピック出場枠において豪州とニュージーランド代表(同26位)はオセアニア枠となっている。
ここで出場枠を獲得できなかった場合、日本のオリンピック出場は極めて厳しい状況となるため、1次ラウンドで思うような結果が出なくても、最後まで戦い抜くことが重要となる。アジア勢との直接対決はなし。順位を上げるためにも1試合1試合、最善を尽くさなければならない。