Jリーグ第7節注目の放送・配信試合は? 名古屋と浦和の上位対決…柏はトンネルから抜け出せるか┃第7節予想プレビュー

2023シーズンの明治安田生命J1リーグは第6節まで終了。勝点15で首位のヴィッセル神戸を、同13の名古屋グランパス、同12の浦和レッズが追う展開となっている。一方下位を見ると、16位・ガンバ大阪、17位・横浜FC、18位・柏レイソルが未勝利と苦しんでいる。今季のJ2降格枠は1つのみ。まだ慌てる時期ではないもの、サポーターはやきもきしているはずだ。ここでは名古屋と浦和による上位対決、初白星を狙うG大阪、柏などの試合を中心に、見どころを紹介する。

G大阪 vs 川崎F

J1優勝2回、ACLも制したことのあるG大阪だが、2021年は13位、昨季は15位と低迷している。今季は、昨季まで徳島ヴォルティスを率いていたダニエル・ポヤトス監督を招聘。チームの再建を託すも、ここまでのリーグ戦は0勝3分け3敗と苦しんでいる。チーム総得点は7で、チーム総失点はリーグワーストの15。第3節のヴィッセル神戸戦は0-4、前節の湘南ベルマーレ戦は1-4と、一度崩れると修正できない守備に課題があることは明らかだ。攻撃面も、エースの宇佐美貴史が負傷により離脱中。鈴木武蔵、食野亮太郎らが攻撃をけん引し、守備の負担を減らせるかがポイントになる。

 

昨季2位の川崎Fは2勝2分け2敗で10位となっている。開幕戦で横浜F・マリノスに黒星を喫すると、第4節はアルビレックス新潟に0-1で黒星。レアンドロ・ダミアンと小林悠の両エースがケガの影響で開幕に間に合わないなど、苦しい戦いを強いられていた。しかし前節は北海道コンサドーレ札幌に4-3で白星。両エースも途中から出場するなど、ようやくエンジンがかかってきた。G大阪とのJ1通算対戦成績は15勝7分け14敗で1歩リード。上位進出に向け、勝利が求められる一戦となる。

名古屋 vs 浦和

4勝1分け1敗で2位の名古屋と、4勝2敗で3位の浦和が、豊田スタジアムで激突する。チーム総得点はともに8でリーグ5位タイ。ただし、得点者の内訳は対照的だ。

 

名古屋は永井謙佑と、今季浦和より加入したキャスパー・ユンカーが3得点ずつ。1トップのユンカーと、2シャドーの永井、マテウス・カストロによる攻撃が機能していることが分かる。浦和から見ると、この3人を抑えられるかがポイントになる。対する浦和の複数得点者は2点の明本考浩。明本は連続得点中だが、そのポジションは左サイドバック。どこからでもゴールを狙えることが、浦和の強みとなっている。

 

チーム総失点は、名古屋が2で浦和が6。浦和は開幕2試合をともに0-2で落としたものの、その後は守備に安定感が戻り、4連勝中。開幕から安定した戦いを繰り広げる名古屋と、上り調子の浦和による一戦は、レベルの高い攻防が見られそうだ。

FC東京 vs 湘南

ともに2勝2分け2敗。上位進出を狙う8位の湘南と、9位のFC東京が味の素スタジアムで対決する。J1通算対戦成績は12勝2分け4敗で、FC東京が大きくリード。ただし昨季は湘南の2勝となっている。

 

FC東京は開幕戦、浦和に2-0勝利。順調なスタートを切ったかに見えたが、思うように勝点を伸ばせていない。前節のサガン鳥栖戦は、東慶悟が体調不良。日本代表DFバングーナガンデ佳史扶も出場せず、0-1の黒星を喫している。しかし湘南戦では、この2人だけでなく松木玖生、渡辺凌磨らも復帰の予定。ベストメンバーでリーグ戦3試合ぶりの白星を狙う。

 

対する湘南は、チーム総得点がリーグトップの13。攻撃陣、その中でも特に町野修斗が好調だ。前節のG大阪戦では前半だけで4得点を記録して勝利に貢献。カタールW杯の日本代表に選ばれながら、出場機会を与えられなかった若きニンジャは、いままさに才能を開花させようとしている。FC東京は、昨季もゴールを決めている相手。2戦連続の活躍を見せられるか。

柏 vs 鹿島

柏はいま、長いトンネルから抜け出せずにいる。昨年8月6日に行われたJ1第24節、武藤雄樹が後半アディショナルタイムにゴールを決めて2-1とした京都サンガF.C.戦を最後に、白星から見放されている。チーム総得点はリーグワーストの3。リーグ戦直近4試合は無得点となっている。

 

チーム総失点は11で、リーグワースト3位タイ。ここまで無失点に抑えた試合はなしとなっている。攻守ともに課題を抱えている中、オランダ国籍の新加入FW、フロートが調子を上げていることは好材料だ。JリーグYBCルヴァンカップではすでに得点を記録。リーグ戦でも活躍を期待したい。

 

鹿島アントラーズは2勝1分け3敗で13位。2連敗中で3試合勝ちなしと苦しんでいる。チーム総得点は8で、スコアレスドローに終わった第4節・アビスパ福岡戦を除く全試合で得点を記録。攻撃陣は結果を残しているものの、3敗のうち2試合が逆転負け。残り5分から連続失点を喫するなど、試合の終わらせ方が課題となっている。リードして終盤を迎えたら、そのリードを守り切る。そうした“鹿島らしさ”を取り戻せるか。それがチームのOBでもある岩政大樹監督に課せられたミッションとなる。

■Jリーグの放送、配信

 

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