セルティックの古橋亨梧、レンジャーズ戦で活躍なるか…ブライトンの三笘薫はゴールを期待
欧州サッカーのシーズンが開幕。今回は今週末に行われる日本人選手所属チーム、セルティック、アーセナル、ブライトンの試合展望を記す
セルティックは敵地で宿敵・レンジャーズと対戦
9月3日に行われるスコットランド・プレミアシップ第4節では、リーグを代表する2強が激突。ともにグラスゴーをホームタウンとするレンジャーズFCとセルティックFCによる「オールドファーム」が行われる。
昨季国内三冠を達成したセルティックは、アンジェ・ポステコグルー監督がトッテナム・ホットスパーFC(イングランド)に去ったものの、昨季リーグ得点王の古橋亨梧は残留。ブレンダン・ロジャーズ新監督の下でも古橋ほか、前田大然、旗手怜央は起用されており、2勝1分けでリーグ首位に立っている。古橋はすでに2得点。今季も古橋の勢いは止まらない。
そのセルティックをホーム・アイブロックススタジアムに迎えるレンジャーズは、開幕戦でキルマーノックFCにまさかの0-1黒星。その後は2連勝を飾っているが、ミッドウイークにUEFAチャンピオンズリーグ予選を戦っており、グループステージにストレートインしたセルティックのように、リーグ戦のみに集中できる状況にはない。
チーム状況だけを考えれば、セルティック勝利の確率が高い。しかし今回はレンジャーズのホーム。状況が悪ければ悪いほど、ダービーでの白星で挽回したいと考えるはずだ。8月30日に行われるPSVアイントホーフェン(オランダ)とのUCL予選第4ラウンド第2戦の結果をどう捉えるかが、判断の決め手となる。
アーセナルはマンUと対戦…試合展開は?
イングランドの名門、日本にも多くのファンがいるアーセナルFCとマンチェスター・ユナイテッドFCがプレミアリーグ第4節で対戦する。日本人の注目は、やはりアーセナルDF冨安健洋が起用されるかだ。冨安は第2節・クリスタルパレスFC戦で、やや不運な判定もあって退場に。この影響で第3節は欠場となったが、マンU戦での先発復帰を期待したい。さて、どちらのチームが勝利するか。遊雅堂のオッズ(8月29日時点)は以下の通り。
- アーセナル勝利 1.80
- 引き分け 4.00
- マンU勝利 4.20
大方の予想では、ホームのアーセナルが勝利となっている。アーセナルは冨安が欠場した第3節・フラムFC戦で引き分けたものの、ノッティンガム・フォレスト、クリスタルパレスには勝利を収めている。一方マンUは開幕戦でウルバーハンプトン・ワンダラーズに勝利を収めるも、第2節はトッテナムに黒星。前節はフォレストに勝利を収めたものの、アウェイでアーセナルを倒すことは難しいという見方だ。
アーセナルの前節スコアは2-2。マンUの前節スコアは3-2。1試合4得点以上の“面白い”試合となったが、今節は強豪対決のため、ここまでオープンな展開は期待できないと考えるのが自然だ。
ブライトンの三笘薫は今季2点目を決められるか
昨季は三笘薫の活躍もあり、今季UEFAヨーロッパリーグ出場を決めたブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC。中堅クラブの場合、躍進を支えた主力選手を強豪クラブに引き抜かれ、翌シーズンは苦しい戦いを強いられることが定番化しているが、ブライトンは開幕節に昇格組のルートン・タウンを4-1で下すと、第2節もウルバーハンプトンに4-1勝利。前節はウェストハム・ユナイテッドFCに1-3と完敗を喫したものの、悪くない滑り出しを見せている。そのブライトンは第4節、ホームにニューカッスル・ユナイテッドFCを迎える。
対戦相手のニューカッスルは昨季4位。サウジアラビア資本による買収で競争力を上げ、21年ぶりのUCL出場権を獲得した。今季も開幕戦でアストンビラFCに5-1で快勝と好スタートを切ったものの、昨季王者マンチェスター・シティFC、そして遠藤航を獲得したリバプールFCを相手に連敗。ブライトン戦では連敗ストップはもちろん、3節ぶりの白星が求められる一戦となる。遊雅堂のオッズ(8月29日時点)は以下の通り。
- ブライトン勝利 2.50
- 引き分け 3.75
- ニューカッスル勝利 2.60
どのような結果もあり得る、予想の難しい試合となっている。予想を難しくする要因の1つに、両チームの攻撃力が挙げられる。第3節終了時点なのであくまでも参考程度だが、ブライトンの総得点数は9で、ニューカッスルは6。ともに1試合で2点、3点を取れる攻撃力を備えているため、オープンな展開になると予想。どちらに転ぶか分からないという判断だろう。
こうした展開で期待されるのが、三笘のゴールだ。三笘は今季も先発メンバーとして起用され、1得点2アシストを記録。オープンな展開となれば、三笘にもゴールのチャンスが巡ってくるだろう。