プレミアリーグ王者マンチェスター・シティがアトレティコ・マドリードと韓国で対戦┃クラブ親善試合
アジアツアーを行っているマンチェスター・シティ(イングランド)は7月30日、韓国・ソウルで親善試合を実施。47年ぶりの訪韓となる今回は、アトレティコ・マドリード(スペイン)と対戦する。ここではヨーロッパのトップクラブ同士による一戦を展望する。
マンチェスターC vs アトレティコ
マンチェスターCは2022-23シーズン、プレミアリーグとFAカップを制し国内2冠。さらには悲願のUEFAチャンピオンズリーグ初優勝を果たし、国内外3冠という充実したシーズンを過ごした。
新シーズンへの準備もスタートしており、7月はアジアツアーを実施。日本では23日に2022明治安田生命J1リーグ優勝の横浜F・マリノス、26日には2022‐23シーズンのドイツ・ブンデスリーガを制したバイエルン・ミュンヘンと親善試合を行っている。その後韓国に移動し、30日にアトレティコと対戦する。
マンチェスターCは、高い攻撃力が特徴のチームだ。2022‐23シーズンのプレミアリーグ94得点はもちろんリーグ1位。ストライカーのアーリング・ハーランドは現役屈指の破壊力を誇り、プレミアリーグの得点王(36ゴール)に輝いた。
今回のアトレティコ戦は公式戦ではなく、親善試合のため多くの選手を試すことが予想される。現に23日に行われた横浜FM戦では、ハーフタイムにフィールドプレーヤー10選手を全員交代。ハーランドのほか、ベルナルド・シウバやフィル・フォーデンら攻撃の主力は後半からピッチに立った。
マンチェスターCは2022-23シーズンに3冠を達成しているように、高いチーム力を誇る。だが更なる進化を求め、マテオ・コヴァチッチらを補強した。彼ら新戦力のプレーにも注目だ。
対するアトレティコは、2022-23シーズンの国内リーグ、ラ・リーガでは3位だった。2位のレアル・マドリードとは1ポイント差だったが、1位のバルセロナからは11ポイント離され、早々に優勝争いから脱落。またUEFAチャンピオンズリーグでは、2017-18シーズン以来のグループステージ敗退を喫している。3シーズンぶりのタイトル獲得に向け、チーム強化が必至の状態だ。
今回の韓国遠征では、27日にKリーグ選抜と対戦したのちにマンチェスターCと激突。マンチェスターC同様、試合間隔が狭く親善試合となるため多くの選手を試すことが予想される。
ディエゴ・シメオネ監督が新シーズンも指揮を執る見通しのアトレティコだが、今夏はまだ大物の獲得はない。それでもチェルシー(イングランド)からセサル・アスピリクエタをフリーで獲得。スペイン代表としても多くの出場数を持つ経験豊富なサイドバックの加入は頼もしいだろう。
現有戦力では、フランス代表のアントワーヌ・グリーズマンに注目。ラ・リーガでは16ゴールを挙げチーム得点王となっている。背番号10を付けるアルゼンチン代表のアンヘル・コレアもチームの中心選手。新シーズンでも引き続き、グリーズマンとのコンビに期待がかかる。
イングランドとスペインの強豪同士による一戦。UEFAチャンピオンズリーグで対戦する可能性もあり、注目のゲームとなりそうだ。一方でプレシーズンマッチの位置づけとなり、オープンな展開となることも予想される。