ブライトンは昇格組のルートンと対戦丨三笘薫はドリブル突破からゴールを奪えるか
サッカーの母国・イングランドの国内トップリーグ、プレミアリーグの2023/24シーズンが現地時間8月11日、マンチェスター・シティとバーンリーによる一戦で開幕する。昨季王者マンCが盤石の強さを見せるのか。はたまた、昨季EFLチャンピオンシップ(=2部相当、以下2部と表記)優勝のバーンリーが“ジャイアントキリング”を起こすのか。マンCは今夏ジャパンツアーを行うなど日本でも人気のチームだけに気になるが、多くの日本人が気になるのは日本代表MF三笘薫の所属するブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンの試合だろう。
ブライトンの対戦相手はPO勝利のルートン
昨季6位、今季UEFAヨーロッパリーグ出場権を獲得したブライトンは12日、ホームのアメリカンエクスプレス・コミュニティ・スタジアムに、ルートン・タウンを迎える。ルートンは昨季2部3位。昇格プレーオフで勝利を収めた“昇格組”だ。昨季まで2部のチームが、アウェイで欧州カップ戦出場チームと対戦する。このシチュエーションから想像される結果は明白。Yuugadoのオッズ(8月8日時点)を見ても、ブライトン勝利が1.33、引き分けが5.50、ルートン勝利は9.50となっている。
確かに、ブライトンが優勢であることは間違いない。しかし、ここまで差があるとは考えにくい。というのも、昨季ブライトンはPO昇格組のノッティンガム・フォレストに1分け1敗と、未勝利に終わっているからだ。ブライトンが、この反省を生かせるか。もし昨季同様の結果となれば、欧州カップ戦進出で浮かれるシーガルズ(ブライトンの愛称)に暗雲が立ち込めることになる。
注目は5部から1部に昇格した選手
ブライトンの注目選手は、言うまでもなく三笘だ。昨季リーグ戦7得点6アシスト。こうした数字以上にインパクトを残したのが、ドリブルによる突破だ。ビッグクラブのDFも手を焼く、三笘のドリブル。ルートンも当然対策してくるはずだが、三笘がその対策を上回れば、大量得点のチャンス到来となる。
一方ルートンの注目選手は攻守の要、コンゴ民主共和国代表MFのペリー・ラドック・ムパンズだ。現在29歳のムパンズは2013/14シーズンに、当時5部相当だったルートンに加入。その後チームは着実に力を付け、ついにムパンズとともに1部昇格を果たすことになったのだ。
ルートンの目標は残留。果たしてブライトンは、ドロー覚悟で守備を固めるルートンを攻略できるか。