7月最後の試合、勝利を収めるのは…歴史的連敗を喫したホークスは巻き返しなるか

 

31日は試合のない月曜日のため、7月のNPB最後の試合は30日の日曜日に行われる。ここではパシフィック・リーグを中心に注目4カードの勝敗予想を行う。(データは7月24日時点)

 

ファイターズはバファローズに勝利を収められるか?

 

歴史的な連敗を喫している福岡ソフトバンクホークスをしり目に、順調に首位固めを行っているオリックス・バファローズ。バファローズは、そのホークスと京セラドーム大阪で2連戦を行った後、北海道日本ハムファイターズと対戦する。バファローズとファイターズは22日と23日にほっともっとフィールド神戸で対戦したばかりで、結果はバファローズの2連勝。28日からの3連戦は、ファイターズの本拠地・エスコンフィールドHOKKAIDOで行われる。

 

30日の先発予想は、ファイターズがポンセで、バファローズが山﨑福也。両者は23日の試合で投げ合っているが、山﨑福が5回1失点で先に降板。対するポンセは6回まで1失点と好投を見せていたが、7回に1死満塁のピンチを招くと、紅林弘太郎に2点タイムリーヒットを打たれて降板。後続も打たれて自責点5となった。試合はファイターズが4点を追い上げるも、結果は7-5でバファローズが勝利。今回も継投のタイミングが勝敗を分けるポイントになる。

 

マリーンズはホークスに勝利を収められるか?

 

南海ホークス時代の1969年に喫した15連敗以来、54年ぶりの12連敗を喫したホークス。24日の試合は9回裏1-0とリードした場面で登板した守護神・オスナが2ランを被弾するという劇的な敗戦だった。この試合の対戦相手が千葉ロッテマリーンズ。28日からの3連戦はZOZOマリンスタジアムから福岡PayPayドームに舞台を移し、再びマリーンズと対戦する。

 

30日の先発予想は、ホークスが板東湧梧で、マリーンズが小島和哉。両者は23日の試合で投げ合っており、板東が5回2失点で、小島が6回3失点。ロッテは6回裏に山口航輝の本塁打で追いつくと、10回裏に安田尚憲のヒットでサヨナラ勝ちとなった。

 

「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」とは現役時代にホークスで三冠王を獲得。その後、監督としても数多くのタイトルを獲得した名将・故野村克也氏の言葉だが、素人には“不思議”としか思わない連敗を喫しているホークス。その不思議を解き明かし、再び常勝軍団を取り戻せるか。勝負の行方は、藤本博史監督の手腕にかかっている。

イーグルスはライオンズに勝利を収められるか?

 

ホークスが歴史的連敗。この結果、下位の3チームにもクライマックスシリーズ進出の可能性が広がってきた。8月にAクラス入りを果たすのはどちらか。4位の東北楽天ゴールデンイーグルスと埼玉西武ライオンズが28日から楽天モバイルパーク宮城で3連戦を行う。

 

30日の試合、両チームの先発予想は、イーグルスが則本昂大で、ライオンズがエンス。両者は23日にベルーナドームで投げ合っており、試合は4-2でイーグルスが勝利を収めている。則本が7回2失点で5勝目。エンスは4回4失点で8敗目となった。

 

昨季は10勝7敗、防御率2.94と安定した成績を残したエンスだが、今季は防御率5.18で1勝と苦しんでいる。前回登板は辰己涼介の本塁打に沈んだが、今回はリベンジとなるか。則本は4月、5月は苦しんだものの、6月以降は3年連続二桁勝利に向け、安定した投球を披露している。先発を比較する限り、イーグルス勝利の確率が高そうだ。

 

ベイスターズはスワローズに勝利を収められるか?

 

前半戦、セントラル・リーグで首位争いを繰り広げていた横浜DeNAベイスターズだが、7月に入ると失速。阪神タイガースや広島東洋カープに差をつけられて3位。4位の読売ジャイアンツの追い上げを受けている。7月最後の試合で勝利を収め、再び上昇気流に乗れるか。28日からの3連戦は、明治神宮野球場で東京ヤクルトスワローズと対戦する。

 

30日の先発予想は、ベイスターズが3勝1敗、防御率3.35の大貫晋一。スワローズが3勝2敗、防御率2.44 の小澤怜史となっている。大貫の今季スワローズ戦登板は1試合。4日に横浜スタジアムで行われた試合で、5回に3失点目を喫し、二死満塁のピンチを招いた場面で降板。エスコバーが続く村上宗隆を打ち取り、負け投手となることは回避できたものの、試合は3-4で敗れている。一方、小澤はベイスターズ戦に4回登板しているが、先発は1試合のみ。5日の試合で5回3失点。試合は12回にバッテリーエラーから1点をリードしたスワローズが、5-4で勝利を収めている。

 

チームの今季対戦成績は7勝1分け4敗でベイスターズが勝ち越しているものの、調子は下がり気味。しかしスワローズも昨季のような強さを見せられていないため、先発が降板した後の戦いが勝敗を分けることになる。打撃勝負となれば、ベイスターズの方に分がありそうだ。