プレミアリーグ2023-24シーズンが開幕丨グヴァルディオルやライスなどトップ3の新戦力をチェック

2023/24シーズンのプレミアリーグが8月11日に幕を開ける。昨シーズンはマンチェスター・シティとアーセナルが最後までデッドヒートを繰り広げ、最終的にはマンチェスター・シティが3連覇を達成。FAカップ、UEFAチャンピオンズリーグと合わせて、3冠を達成する歴史的なシーズンとなった。

 

そのマンチェスター・シティと、昇格組のバーンリーによるオープニングゲームから始まる新たなシーズン。今夏の移籍市場での動きを中心に、昨シーズンのトップ3の陣容をおさらいしていく。

■マンチェスター・シティ

3冠を成し遂げたマンチェスター・シティは、今年も圧倒的な優勝候補。プレミアリーグ4連覇へ視界は良好だ。

 

ここ数シーズンと同様、この夏もすでに実績のある選手をピンポイントで獲得した。その筆頭がセンターバックのヨシュコ・グヴァルディオルだ。

 

クロアチア代表として、ワールドカップで獅子奮迅の活躍を見せた姿を記憶している人も多いだろう。ライプツィヒからこのポジションの歴代最高額とも言われる移籍金で獲得した。希少な左利きのセンターバックで、サイドバックにも対応可能。昨シーズンに「偽センターバック」の戦術を披露したペップ・グアルディオラ監督のもと、どのような起用法となるかも注目だ。

 

もう1人はレアル・マドリード、チェルシーで実績のあるマテオ・コヴァチッチ。こちらもクロアチア代表だ。キャプテンを務めていたイルカイ・ギュンドアンが契約満了で退団したため、やや手薄な中盤で貴重な戦力となる。クラブとしては若返りに成功したとも言えるだろう。

 

そのほか、ウインガーのリヤド・マフレズがサウジアラビアへ移籍した。代役候補に日本代表の三笘薫の名が上がっているが、プレシーズンマッチでアカデミー育ちのコール・パーマーが躍動。今シーズンは真価が問われる1年になりそうだ。

■アーセナル

昨シーズンはほとんどの期間で首位を走りながらも、終盤に失速。あと一歩のところで優勝を逃した。タイトル奪還に燃える今シーズンに向けて、ビッグディールで移籍市場を賑わせている。

 

目玉補強はデクラン・ライス。約190億円、イングランド史上最高額とも報道される移籍金でウェストハムから獲得した。同国代表としても活躍する24歳の守備的MF。マンチェスター・シティに勝つためのラストピースとして迎えられた。リーグ戦の行方は、彼の双肩にかかっていると言っても過言ではないだろう。

 

また、攻撃陣ではチェルシーからドイツ代表のカイ・ハフェルツを獲得。約120億円をかけたと言われており、こちらも他クラブがうらやむ豪華な移籍となった。長身でテクニックに優れたアタッカーで、前線のさまざまなポジションで起用可能。ミケル・アルテタ監督がどう起用するかも注目を集める。

 

主力の放出はグラニト・ジャカにとどまっており、その穴もライスが完璧に埋める。ブカヨ・サカ、マーティン・ウーデゴールといった主軸も残り、戦力はより豪華になった。今シーズンこそマンチェスター・シティの牙城を崩せるだろうか。

■マンチェスター・ユナイテッド

昨シーズンは3位フィニッシュとなったマンチェスター・ユナイテッド。合計約300億円を投じて補強に動いた。

 

まずは新守護神のアンドレ・オナナ。長くチームを支えたダビド・デ・ヘアが契約満了で退団し、その後釜としてインテルからやってきた。エリック・テン・ハフ監督とはアヤックス時代からの師弟関係。セービングに加え、後方からのビルドアップ能力も高く、監督のスタイルを体現するのにうってつけのGKだ。

 

さらに20歳のデンマーク代表ストライカー、ラスムス・ホイルンドにも大金を投じた。昨シーズンにアタランタで32試合9ゴール。まだトップレベルでの経験は浅く、やや博打要素のある移籍だろうか。メイソン・マウントの獲得は多くのプレミアリーグファンを驚かせただろう。チェルシーのアカデミーで育ち、チームの顔になるまでに成長した選手だからだ。イングランド代表として30キャップ以上を持つ実力者が、新天地でどのような姿を見せてくれるか注目だ。