WBC 2023外野手陣の国別戦力トップ5
2023年3月、野球世界一を決める国際大会、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(2023 World Baseball Classic™|以下WBC)が開催される。
ここでは出場各国別の外野手陣の戦力を分析し、今大会開幕前時点のトップ5を格付けする。
5位 日本
外野手:ラーズ・ヌートバー、吉田正尚、近藤健介、周東佑京、牧原大成
格付けの理由:WBCは2023年シーズンを勢いよくスタートするための足掛かりとするには絶好の舞台だ。ヌートバーは2022年シーズンでやり残したことをWBCで取り戻そうと願っている。セントルイス・カージナルスの現在と将来を担う外野手だ。吉田は今オフシーズンにボストン・レッドソックスと巨額契約を結んだばかりである。当然、多くの注目を集めることになるだろう。当初選出されていた鈴木誠也は負傷のため欠場となった。
4位 ベネズエラ
外野手:ロナルド・アクーニャ・ジュニア、アンソニー・サンタンダー、デビッド・ペラルタ
格付けの理由:アクーニャは間違いなくメジャーリーグを代表する選手のひとりだ。しかし2019年以来、故障に悩み続けている。健康であればフルシーズンでどれだけの活躍をできるかを証明する意欲は高い。しかし、サンタンダーは33本の本塁打を打ったにしては目立たないシーズンだった。ペラルタは安定したプロ打者だが、やはりそれほど目立つ存在ではない。
3位 キューバ
外野手:ルイス・ロベルト、ヨエニス・セスペデス、アルフレド・デスパイネ、ヤディル・ドレイク、ヨエルキス・ギベール、ロエル・サントス
格付けの理由:もしルイス・ロベルトが今シーズンを万全の体調で臨み、そのMVP級とされる潜在能力を発揮することができれば、WBCはその転機になるはずだ。そして37歳になるセスペデスの打棒が今でも健在かどうかは興味深い。日本と同様に、キューバの外野陣にはWBCで真価が問われる選手が多い。このような大会はモチベーションを高めるには好都合だ。WBCファンはデスパイネのことはよく知っているだろう。通算本塁打7本の大会最多記録を保持しているほか、ここまで17試合で打率.370、16打点、12得点の成績を残している。
2位 アメリカ
外野手:マイク・トラウト、ムーキー・ベッツ、カイル・タッカー、カイル・シュワーバー、セドリック・マリンズ
格付けの理由:正直なところ、アメリカを1位にするか2位にするかは迷うところだ。明日になると私の考えが変わるかもしれない。本当は1Aと1Bに格付けするべきなのだろう。トラウトとベッツについては、今さら説明は不要のはずだ。この元MVP選手たちはまだキャリアの全盛期にあると思われる。タッカーは2年連続で30本塁打以上を記録し、シュワーバーは昨シーズンで46本の本塁打を打ち、マリンズは直近2年で46本の本塁打と64個の盗塁を記録している。恐るべきメンバーだ。
1位 ドミニカ共和国
外野手:フリオ・ロドリゲス、フアン・ソト、テオスカー・ヘルナンデス、エロイ・ヒメネス、ケーテル・マルテ
格付けの理由:J-Rod(ロドリゲス)とソトがコンビを組む。夢のような話だ。ロドリゲスはアメリカン・リーグMVPレースで大谷翔平とアーロン・ジャッジに割って入ることができる数少ない選手のひとりである。ソトはやや不調だった2022年シーズンでさえ、その成績は149 OPS+ と 5.6 bWARだった。2021年は175 OPS+ と 7.1 bWARだ。ヒメネスは指名打者としての出場が多くなるだろう。MLB直近2シーズンで56本の本塁打と193打点を挙げたヘルナンデスが守備につくと思われる。