FIFA女子W杯が開幕!なでしこジャパンが3大会ぶりの世界一を目指す┃FIFA女子W杯 GS第1節 日本vs.ザンビア予想プレビュー

4年に一度行われる女子サッカーの祭典がいよいよ開幕。FIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド2023が、7月20日から8月20日にかけて開催される。同大会史上初めて2ヵ国での共同開催となる今大会で、日本女子代表・なでしこジャパンは3大会ぶりの優勝を目指す。

 

グループステージで日本はザンビア代表、スペイン代表、コスタリカ代表と同じグループCに入った。22日の大会初戦で日本は、ザンビア女子代表と対戦。ここではザンビア戦を展望する。

 

日本 vs ザンビア

 

まずは日本とザンビアのFIFAランキングを紹介する。6月9日に発表された最新の同ランキングで日本は11位。対するザンビアは77位だ。日本が大きく上回っており、それは今回のW杯における前評判にも表れている。

 

「遊雅堂」が発表している今大会の優勝は、アメリカ代表が3.50倍で1番人気となっているが、日本は日本は31.00倍で10番人気タイ。対してザンビアは501.00倍と、大きく差がついている。またグループCの首位予想でも日本はスペインに次ぐ5.00倍。ザンビアは81.00倍の3番人気であり、このグループは二強二弱の様相を呈する。日本とザンビアの一戦に目を向けても、日本の優位は揺るがない。日本の勝利は1.22倍。引き分けは7.00倍、ザンビア勝利が10.00倍といった具合だ。


 

FIFAランキングや前評判から勝利の可能性が高そうな日本だが、もちろん油断は禁物だろう。まずはW杯初戦であり、選手たちは緊張感から硬くなりやすい。難しい試合になることも十分考えられる。昨秋に行われた男子のFIFAワールドカップカタール2022でも、優勝したアルゼンチン代表が大会初戦でサウジアラビア代表に不覚を取った。

 

次に、ザンビアは近年力を付けているチームであり、警戒が必要だ。FIFAランキングは77位と決して上位ではないものの、2021年に行われた東京大会でオリンピック初出場。W杯も今回が初出場と、実力を伸ばしている。

 

ザンビアの特徴は高い攻撃力にあり、7日に行われた親善試合ではFIFAランキング2位のドイツ代表から3得点を奪い競り勝った。グループステージ敗退に終わった東京オリンピックでも、オランダ戦で3得点、中国戦で4得点を挙げている。一方で課題は守備の脆さ。7日のドイツ戦でも後半アディショナルタイムに2失点を喫し、一時同点に追いつかれた。東京オリンピックでも3試合で15失点と守備が崩壊した。

 

一方で日本は、得点力不足が課題となっていた。2022年11月のヨーロッパ遠征ではイングランドに0‐4、スペインに0-1で黒星。2023年もSheBelieves Cupでブラジルとアメリカに0‐1で連敗と、年を跨いで4試合連続無得点に終わった。だがSheBelieves Cup第3戦のカナダ戦で3‐0の快勝を収めると、4月のヨーロッパ遠征でポルトガルに2-1で競り勝った。7月14日に行われたパナマ戦では5-0。W杯前最後の強化試合でゴールラッシュを見せ不安を払拭している。ザンビア戦でも早い時間帯に先制点を奪い、試合を優位に進められるかがポイントになりそうだ。

 

グループCはニュージーランドの会場で実施。ワイカト・スタジアムで行われる日本 対 ザンビアは、7月22日19時(日本時間16時)にキックオフされる。